Kultivator2010/09/24 01:33

 久々に紹介は、チョッとマニアックなアルバム。
スウェーデンの「Kultivator」1980年発表唯一作「Barndomens Stigar」。
因みに「Kultivator」は日本語の「耕耘機」。なぜ耕耘機・・・。

曲調は全体にアヴァンギャルド寄りの攻撃的なカンタベリー系といったような何とも形容の難しいジャズロック。
幾度となく言っているが、こんな曲調の時は全てプログレとジャンル分けされる。

内容はといえば、とにかく演奏が絶品。安っぽい表現だが、「カッコイイ!」の一言。
プラス、女性ヴォーカルが更に味を豊かに。
なぜ、こんないいグループが1枚で解散してしまうのか非常に残念である。
それぞれのメンバーの個性がぶつかる為か、このようなテクニカルなグループには何かありがち。
それはアマチュアでも、更には会社でも・・・か?
そんな事はさておき。

1曲1曲の解説はあえて割愛。
一般的にはあまりお薦めできないが、カンタベリー、ジャズロックが好きな方は、このジャケットを見かけたら買い!
自分的ベスト10に入る大傑作!!(あくまでも自分的にです)

SAMLA MAMMAS MANNA2010/04/18 03:53

 前回からのスウェーデンつながりでもう1枚。

スウェーデンといったら「SAMLA MAMMAS MANNA」、やはりこのグループを紹介しないわけにはいかない。
その1973年発表の2nd「Maltid」。

こちらのアルバム、一般的にジャズロックとして紹介されている場合が結構あるのだが、途中、奇声を発したり、昭和のコミックバンドのようなメロディになったり、おまけに転調やら変拍子の雨あられで普通のジャズロックと思って聴いたら拍子抜けすること間違いなし!
よって聴く人によって好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品である。
しかし、テクニック的にはかなりレベルが高く、特にドラムだけを気にして聴いているだけでも非常に気持ちいい!

一言でいうと「真面目にふざけました」って作品という事で一般的にはあまりお薦めできる作品ではないが、自分的には結構好きな1枚である。

LOTUS2010/04/16 23:59

 北欧からマニアックな1枚。

スウェーデンの「LOTUS」、1974年発表の1stセルフタイトルアルバム。
全曲インストの基本ジャズロックだが、そのわりには「変拍子たくさんやってます感」がプログレ寄りで結構楽しい。おまけに、この頃には珍しくほぼ全曲にユニゾンorハモりのツイン・リードギターと、何と言ってもオルガンの音が何とも70年代でいい。オルガン好き、必聴!
他ベース、ドラムもテクニック的に申し分なく、なかなかのいいグループかと。

3曲目の「Atel-Yago 9-3」は、Bob DylanのI Shall Be Releasedのカヴァーだと思うのだが、どこにも情報が無くタイトルが違うところからすると、もしかしてパクリ?

アルバム全体としては、フュージョンっぽい曲あり、ブルース、ファンクっぽい曲ありと纏まりは無いが、意外にハズレ曲ナシでなかなかの曲が揃っている。耳ざわりも良く、非常に聞きやすいが、贅沢を言えば曲が全体的に短くもう少し頑張って曲構成してほしかったかな。
それにしても3曲目だけ何か浮いて感じる・・・。