Aksak Maboul2010/06/29 23:10

 久々にアルバム紹介。

ベルギーのアヴァンギャルド・ジャズロックグループ「Aksak Maboul」。
1980年発表の2ndにしてラストアルバム「Un Peu De L'ame Des Bandits」。

Aksak Maboulはギター、ベースのヴィンセント・ケニスと、知る人ぞ知るバンド「COS」在籍時中のキーボード、マルク・ホランダーが中心となって始まったプロジェクトで、ヴィンセント・ケニスは1枚目で脱退、その後このアルバムを残しサッサと解散。
しかし、その2枚が非常に完成度が高く、ことさらこの2ndはマニアの中では歴史的名盤といわれる程。ヘンリー・カウのフレッド・フリス、クリス・カトラーが参加したことにも注目したい。

で、内容は1曲目「A Modern Lesson」、女性ヴォーカル「Catherine Jauniaux」の狂気的声が炸裂!これぞアヴァンギャルド・・・?
かと思えば2曲目「Palmiers En Pots」はメロディアス且つクラシカルなユーモラス作品。
更に3曲目「Geistige Nacht」はカンタベリー風ジャズロック。
4曲目「I Viaggi Formano La Gioventu」は中近東民族音楽風。
5曲目「Inoculating Rabies」アヴァンジャズ。
そして6曲目、23分の大作「Cinema」。タイトル通り絵が浮かんできそう。Catherine Jauniaux嬢再び参上も、もはや曲ではない?
ラスト7曲目「Bosses De Crosses」、これぞアヴァンジャズ的な曲で締め!などとバラエティー。
自分的にも大変楽しめる1枚で、歴史的名盤と言われるのが何回か聴いてるうちに感じてくる。

更に注目は「Pat Andrea」のアルバムジャケット。
これもまた傑作にて楽し!