Water2010/10/20 03:03

 久々は、超マニアックな1枚。
オランダの「Water」、1976年発表のたぶん2nd「Damburst」。
なにせ情報が皆無と言っていい程無く、メンバーもおそらく4、5人と勝手に判断。

ジャケットはプログレ風も、内容はといえば、1曲目はアコギのアルペジオから始まりブルースハープが入ってくる70年代初期の日本のフォークを思わせるインスト。「おぉ、懐かしい・・・。」と思いながら2曲目、重苦しい雰囲気のインスト約1分。
そして3曲目のアルバムタイトル曲「Damburst I」 、いきなりドラムを派手にしたピンクフロイドの様なプログレに。しかし、2分と短く、すぐに4曲目突入。前曲の雰囲気を少し保ちつつと思いきや曲調はAOR風に。
更に5曲目はというと、USハードロック寄りのプログレ風味。
そして6曲目、9分半の大作。曲中にいろいろな展開、転調もあり結構プログレ。
ここまでで、やっと半分。なにせ全12曲と曲数が多い。
後半は、3〜5分の曲が6曲で、それなりにプログレしてて楽しめる。
その中でも8曲目のグループ同名曲「Water」。何とも哀愁漂わせるいい曲である。

全体的には少しポップなコンセプトアルバムのような感もあるが、演奏もしっかりしていて、聞いているうちにクセになりそうな雰囲気を持った不思議なアルバムである。
よってどんな人に薦めていいのか分からないアルバム、というかたぶん中古でも売ってないだろうな・・・。

Finch2010/09/03 22:33

 久々に王道的プログレ。と言っても知名度は・・・。
オランダの「Finch」、1st「Glory Of The Inner Force」。
一般的にはジャズテイストな完成度が高い3rd「Galleons Of Passion」が高評価だが、ここではあえて多少荒削りでプログレ色の強い1stを。

アナログ版は10分前後の曲が4曲(CDではボーナス曲が2曲追加)、全てインスト。
で、1曲目から変拍子、転調の連続。シンバルのカーン、カカカカカーン、カカカカカーン・・・は、プログレには馴染みの音。
更にギターとキーボードがメロディ部を攻めまくるも、途中叙情的な部分も持ち合わせ聴き応え充分。
簡単に言えば、ヴォーカルのいないYES的でもあるが、それはご愛敬。
イギリスのプログレの次は・・・って思ってる方には、是非お薦めの1枚である。

Earth and Fire2010/02/10 00:58

オランダの「Earth and Fire」。1970年のセルフタイトル1stアルバム。
よく「宇宙のファンタジー」でお馴染みのファンクバンドと間違われるバンドである。
女性ヴォーカル中心のブリティッシュ風サイケデリックロック、って前回同様に俗にいうプログレか?というアルバムだが、ジャンルはプログレという事になってるみたい。
もしかしたらロジャー・ディーンのデザインジャケットだからプログレ?
でも、それもプログレ! で、プログレって・・・?

内容はと言うと、これがいい!
全体的に曲のハズレ無し。中でも「Love Quiver」という曲、これはかっこいい!
間奏のオルガンは、これぞ70年代の音でオジさん大喜び必至!
どうしても女性ヴォーカルだと演奏陣が負けてるバンドが多いのだが、こちらはヴォーカルが前に出すぎず、決してバックバンド的ではない。
とは言いながらも、もしかしたら女性ヴォーカルを目玉に売り出したのかも・・・。
確かにこの当時のジャーネイ・カーグマン(ヴォーカル)は結構かわいい・・・失礼。