SERU GIRAN2010/04/30 21:13

 続いてもアルゼンチン。
「SERU GIRAN」1978年発表のセルフタイトル1stアルバム。

このグループで注目は、ベースのPedro Aznar。
そう、PMG(パット・メセニー・グループ)のヴォーカル、パーカッション、ギターの演奏をしてたその人。
本職はベースにも関わらず、あのPMGで他のパートを任されるセンスはただ者ではない。
その本領発揮は4曲目「Autos, Jets, Aviones, Barcos」、フレットレス・ベース炸裂。
ラテン調の曲だが、そのベースの音が入ることによりテイストが増している。
続く5曲目はグループ名と同じ「Seru Giran」。
オーケストラをバックに感動の1曲。名曲の一言!当然、あの美しい声もしっかりと披露。

全体的にはジャズロック、フュージョンだが、プログレファンも楽しめる、お薦め傑作の1枚。

BUBU2010/04/26 23:11

北欧からピューっと飛んで南半球、南米アルゼンチンへ。
「BUBU」の1978年発表唯一作「Anabelas」。

アルゼンチンというと日本では一般的にタンゴ、フォルクローレが知られているが、こちらの国にもしっかりとプログレらしいプログレがあったって感じのグループ。
まぁプログレといわれるバンドは世界中に存在するのだが・・・。

さておき、この「BUBU」、誰が言ったか別名:アルゼンチンのクリムゾン。
確かにアルバム全体としては、簡単に言うと初期クリムゾンのアルバム数枚分の要素をごっちゃまぜにしたような作品、と言った感じなのだが、時折女性コーラスが入ったり、ギターの音を重ねてみたりとオリジナリティーを出そうとしているところが伺える。更にスペイン語(たぶん)の歌が入ってくると全く別物に感じたりして、UKプログレと比較しても何の遜色もないなかなかいいグループである。
このアルバム1枚で解散してしまったのが少し残念。

曲は全部で3曲。いや〜プログレらしい!
しかし、ただ曲が長いだけでなくヘビィな部分と、ジャズ的な要素、更にはクラシックぽいところも感じさせ、飽きずに何度でも聞けるところがクリムゾンフォロワーとしては片付けたくないところである。
とかなんとか言いながら、お薦めはクリムゾン好きな方。
その場合、決してクリムゾンと比較することなく、クリムゾンを頭から消して聴いたら傑作と感じること間違いなしの1枚!って・・・。