Brand X2010/04/12 22:42

 前回グループ名を出したので、せっかくだから紹介。

イギリスの超絶技巧派集団「Brand X」の1976年発表の1st「Unorthodox Behaviour」。

ギターのJohn GoodsallとベースのPercy Jonesを中心に、ジェネシスに在籍中のドラムスPhil Collins等が参加。Goodsall曰く、コンセプトは「ヘヴィ・プログレッシヴ・ジャズロック・フュージョン」って長すぎ。しかし、当アルバムを聴くと、その「ヘヴィ・プログレ・・・」まぁ、確かに。
 ピーター・ガブリエル脱退後のジェネシスの話題作りの為か、Phil Collinsのソロプロジェクトと言われた時もあったが、実際にはそうではないらしい。
当アルバムでは純粋にドラマーとして参加したと思いたいのだが、後のアルバムでPhil Collinsがチョッと歌ったりした事も・・・。はっきり言って、このグループで歌ってはいけません!歌はジェネシスorソロだけにしておきましょう(笑
2年後、ジェネシスに専念したいと言うことでCollinsは脱退。程なくジェネシスのヴォーカリストとしてブレイクするのだが、自分的にはドラマーCollinsの方が断然好きである。

さておき、デビューアルバムの1曲目といえばグループの挨拶曲。それが前回似てる曲として紹介した「Nuclear Burn」。
で、その挨拶はと言えばテクニックを前面に出し「どうだ!」と言わんばかり。ギターとドラムが少しせわしなく感じられるが、それをフレットレスベース独特のうねりとキーボードでほどよく緩和され、初めて聞く人は度胆を抜かれる事、間違いなし!
一回通して聴いた後、各パートごとに数回聴き返すとそのテクニックのすごさが実感できるかと。

アルバムは、全曲インストロメンタル。カンタベリー系、フュージョンとはひと味違うジャズロックとして超お薦めの1枚である。