Pulsar ― 2010/06/11 22:46

久しぶりにプログレらしい?作品を一枚。
フランスのシンフォプログレバンド「Pulsar」、1977年発表の3作目で最高傑作の誉れ高き「Halloween」。
正確には全9曲なのだが、殆どが繋がっていて、アルバムタイトルをコンセプトにしたレコードでいうA面が「Halloween PartⅠ」、B面が「Halloween PartⅡ」の実質約20分の曲が2曲。これぞプログレ!!・・・か?
一応、9曲それぞれにタイトルがあるのだが、意味があるのかないのか・・・。
そんなアルバムは、頭からいきなりアイルランド民謡「ダニーボーイ」。(と言ってもタイトルだけではどれだけ知っている人がいるのか分からないが、曲を聴いたら誰もが知っている曲)幼い男の子(たぶん)が、ララーララー・・・と。切ない・・・。詞は歌ってないが、アルバムジャケットがそれを表していると感じるのは私だけだろうか。
その後はメロトロン、フルート、アコースティックギター等でジワジワと。
ある紹介ではKing Crimson、Pink Floyd、Genesisのいいとこ取り、ってなことも。
そんなんで全体に少し重く翳りもあり、更には歌詞は英語ということもあってフランスのバンドでありながら、まさに70年代のブリティッシュプログレの雰囲気である。
ダラ〜とプログレを満喫したい方には是非お薦めの1枚である。
フランスのシンフォプログレバンド「Pulsar」、1977年発表の3作目で最高傑作の誉れ高き「Halloween」。
正確には全9曲なのだが、殆どが繋がっていて、アルバムタイトルをコンセプトにしたレコードでいうA面が「Halloween PartⅠ」、B面が「Halloween PartⅡ」の実質約20分の曲が2曲。これぞプログレ!!・・・か?
一応、9曲それぞれにタイトルがあるのだが、意味があるのかないのか・・・。
そんなアルバムは、頭からいきなりアイルランド民謡「ダニーボーイ」。(と言ってもタイトルだけではどれだけ知っている人がいるのか分からないが、曲を聴いたら誰もが知っている曲)幼い男の子(たぶん)が、ララーララー・・・と。切ない・・・。詞は歌ってないが、アルバムジャケットがそれを表していると感じるのは私だけだろうか。
その後はメロトロン、フルート、アコースティックギター等でジワジワと。
ある紹介ではKing Crimson、Pink Floyd、Genesisのいいとこ取り、ってなことも。
そんなんで全体に少し重く翳りもあり、更には歌詞は英語ということもあってフランスのバンドでありながら、まさに70年代のブリティッシュプログレの雰囲気である。
ダラ〜とプログレを満喫したい方には是非お薦めの1枚である。
HELDON ― 2010/04/14 23:16

ガラッと毛色は変わり、フランスのグループ「HELDON」。
1979年発表、7作目のラストアルバム「Stand By」。
クリムゾンのロバート・フリップの影響を受けたとされるギターのRichard Pinhasを中心とするグループで、このラストアルバムが傑作とされている。
CDだと一応10曲に分かれているが、実質は3曲。LPの場合、A面2曲、B面の8曲は全て繋がっていて約22分が切れ目ナシで1曲扱い。いや〜プログレらしい。
一部ではクリムゾン・フォロワーとして紹介される場合が多いがそれ程でもなく、凶暴な部分は確かに似てるような気もするが、メロディアスな部分は全く感じられず、リズム系も結構単調で、テクニック的にも音楽性もクリムゾンとは別物かと。
全体的に、「暗い」「重い」「おどろおどろ」のトランス系という非常にお薦めしにくい1枚となっている。
でも、自分的には結構好き。
1979年発表、7作目のラストアルバム「Stand By」。
クリムゾンのロバート・フリップの影響を受けたとされるギターのRichard Pinhasを中心とするグループで、このラストアルバムが傑作とされている。
CDだと一応10曲に分かれているが、実質は3曲。LPの場合、A面2曲、B面の8曲は全て繋がっていて約22分が切れ目ナシで1曲扱い。いや〜プログレらしい。
一部ではクリムゾン・フォロワーとして紹介される場合が多いがそれ程でもなく、凶暴な部分は確かに似てるような気もするが、メロディアスな部分は全く感じられず、リズム系も結構単調で、テクニック的にも音楽性もクリムゾンとは別物かと。
全体的に、「暗い」「重い」「おどろおどろ」のトランス系という非常にお薦めしにくい1枚となっている。
でも、自分的には結構好き。
Sandrose ― 2010/03/26 22:42

またもやフランス絡み。でもチョッと別方向へ。
「Sandrose」1972年発表の唯一作のセルフタイトルアルバム。
こちら、非常にジャンル分けのしにくい曲調が並ぶ。出だしサイケっ?と思えばメルディアスなバラード調フォークロックだったり、4ビートのジャズ調だったり、更にはシンフォロックっぽかったりと。
まぁ、無理矢理ジャンル分けすること自体どうかと思うのだが、だいたいそういう時はプログレってことでこの頁に掲載。
こちらのグループ、女性ヴォーカル故にどうしてもそこが注目されるところだが、そのRose Podwojnyの声質が非常に個性的で、それにより好き嫌いが分かれるところか。
しかし、中心のギターJean-Pierre Alarcenのプレイセンス、更に控えめながらそれに絡んでくるChristian Clairfondのベースラインも格好良く、それだけでも一聴の価値有りかと。
ヴォーカルは別として俗にいうブリティッシュロック好きな方には是非お薦めの1枚である。
でもこちらのグループの国は一応フランス・・・。でも歌詞は英語・・・。
「Sandrose」1972年発表の唯一作のセルフタイトルアルバム。
こちら、非常にジャンル分けのしにくい曲調が並ぶ。出だしサイケっ?と思えばメルディアスなバラード調フォークロックだったり、4ビートのジャズ調だったり、更にはシンフォロックっぽかったりと。
まぁ、無理矢理ジャンル分けすること自体どうかと思うのだが、だいたいそういう時はプログレってことでこの頁に掲載。
こちらのグループ、女性ヴォーカル故にどうしてもそこが注目されるところだが、そのRose Podwojnyの声質が非常に個性的で、それにより好き嫌いが分かれるところか。
しかし、中心のギターJean-Pierre Alarcenのプレイセンス、更に控えめながらそれに絡んでくるChristian Clairfondのベースラインも格好良く、それだけでも一聴の価値有りかと。
ヴォーカルは別として俗にいうブリティッシュロック好きな方には是非お薦めの1枚である。
でもこちらのグループの国は一応フランス・・・。でも歌詞は英語・・・。
ZAO ― 2010/03/22 05:07

前回からのMAGMAつながりで1枚。
同じくフランスのグループ「ZAO」。
MAGMAを脱退したサックスのヨシコ・セファーとキーボードのフランシス・カーンを中心に結成された、その1976年発表の4作目「KAWANA」である。
当初はどう聞いてもMAGMAの延長としか思えなかったのだが、当作にはバイオリンのディディエ・ロックウッドの参加もあってか、過去3枚に比べフュージョン色が強くなっており、女性コーラスが姿を消してしまった事もありMAGMAとは路線が少し離れた気がする。
そのため少し癖が無くなりMAGMA好きの人には少し物足りないかも。
内容は1曲目「Natura」。ピアノとドラムの入りから、ベースとソプラノサックスがポリリズム的に絡んできて、その緊張感が非常に格好いい!この1曲を聞いただけで、このグループがいかにテクニシャンの集まりかが実感できる。
2曲目「Tserouf」、一見(一聴?)サックス対バイオリンの対決的掛け合い合戦の曲だが、バックのリズム隊がそれらをしっかりと纏めてなんともいい感じ。
他、バラード調の曲などあり、ラスト2曲は10分超、12分超のインプロビゼーション的な曲で締められバラエティー。
残念ながらこのアルバムを最後にサックスのヨシコさん(因みに男性です)とイケメンバイオリンのディディエさんは脱退。まぁ、やり尽くしたって感じなのかも。
もし当時のライブ映像があったら是非見てみたいものである。
とにかく自分的には傑作!の1枚である。
同じくフランスのグループ「ZAO」。
MAGMAを脱退したサックスのヨシコ・セファーとキーボードのフランシス・カーンを中心に結成された、その1976年発表の4作目「KAWANA」である。
当初はどう聞いてもMAGMAの延長としか思えなかったのだが、当作にはバイオリンのディディエ・ロックウッドの参加もあってか、過去3枚に比べフュージョン色が強くなっており、女性コーラスが姿を消してしまった事もありMAGMAとは路線が少し離れた気がする。
そのため少し癖が無くなりMAGMA好きの人には少し物足りないかも。
内容は1曲目「Natura」。ピアノとドラムの入りから、ベースとソプラノサックスがポリリズム的に絡んできて、その緊張感が非常に格好いい!この1曲を聞いただけで、このグループがいかにテクニシャンの集まりかが実感できる。
2曲目「Tserouf」、一見(一聴?)サックス対バイオリンの対決的掛け合い合戦の曲だが、バックのリズム隊がそれらをしっかりと纏めてなんともいい感じ。
他、バラード調の曲などあり、ラスト2曲は10分超、12分超のインプロビゼーション的な曲で締められバラエティー。
残念ながらこのアルバムを最後にサックスのヨシコさん(因みに男性です)とイケメンバイオリンのディディエさんは脱退。まぁ、やり尽くしたって感じなのかも。
もし当時のライブ映像があったら是非見てみたいものである。
とにかく自分的には傑作!の1枚である。
MAGMA ― 2010/03/19 00:32

前回に続きフランス絡みで1枚。
フランスと言えば、やはり?重鎮「MAGMA」か。
その1973年発表の3rdアルバム「Mekanik Destruktiw Kommandoh」、通称「.M.D.K.」。
1年位前、とある音源ショップにて盛り上がる20代らしきカップル。それも俗にいうプログレとはチョッと違う「MAGMA」の話題でだ。
聞き耳を立てるに、なにやら近々「MAGMA」が来日するので、ライブに行くとか行かないとか・・・。
確か「MAGMA」は結成40周年。その若者の年代は、ともすれば孫の世代である。でもこんな若者もいるんだ、と関心、安心。
確かに「MAGMA」は独自の世界を確立しており、今聞いても古さを感じさせずにどの世代が聞いても新鮮であるのかもしれない。
とにもかくにも「MAGMA」恐るべし、である。
で、当アルバムの内容はといえば、1曲目こそ、ゆったりと始まるが、それ以降は最後まで同じような曲調で、ひたすら走る、走る。輪をかけてソプラノ調狂気的女性コーラスが緊張感を醸し出す。
強いて言えばアバンギャルド的なビングバンド・ジャズロックとでもいったらいいのか、これぞマグマワールド。
アルバム1枚で1曲って感じで、久々に聞き通すとチョッと疲れが・・・。
でも、なかなかいいアルバムであることには間違いなし!
フランスと言えば、やはり?重鎮「MAGMA」か。
その1973年発表の3rdアルバム「Mekanik Destruktiw Kommandoh」、通称「.M.D.K.」。
1年位前、とある音源ショップにて盛り上がる20代らしきカップル。それも俗にいうプログレとはチョッと違う「MAGMA」の話題でだ。
聞き耳を立てるに、なにやら近々「MAGMA」が来日するので、ライブに行くとか行かないとか・・・。
確か「MAGMA」は結成40周年。その若者の年代は、ともすれば孫の世代である。でもこんな若者もいるんだ、と関心、安心。
確かに「MAGMA」は独自の世界を確立しており、今聞いても古さを感じさせずにどの世代が聞いても新鮮であるのかもしれない。
とにもかくにも「MAGMA」恐るべし、である。
で、当アルバムの内容はといえば、1曲目こそ、ゆったりと始まるが、それ以降は最後まで同じような曲調で、ひたすら走る、走る。輪をかけてソプラノ調狂気的女性コーラスが緊張感を醸し出す。
強いて言えばアバンギャルド的なビングバンド・ジャズロックとでもいったらいいのか、これぞマグマワールド。
アルバム1枚で1曲って感じで、久々に聞き通すとチョッと疲れが・・・。
でも、なかなかいいアルバムであることには間違いなし!
GONG ― 2010/03/15 05:04

メジャー所から、カンタベリー系でもう1枚。
カンタベリーなのにフランスのバンド「GONG」。
解説によってはイギリスのグループになっているものもあるが、御大グループSoft MachineのギタリストDaevid Allenが麻薬でイギリスを追放され、フランスで結成されたからフランスのバンドということになっている。メンバーには確かにフランス人も在籍しているが、中身はイギリスである。でもDaevid Allenは確かオーストラリア出身だったような・・・。
さておき、そんなバンドの大傑作の誉れ高い1975年発表の5作目、「Radio Gnome Invisible 三部作」の完結編「YOU」。
内容は前菜の1、2曲目はユーモア的な味付けで楽しく仕上げているが、3曲目からジワジワと本来の姿が見えだし、メインディッシュの4曲目「Master Builder」でドカーンと。激しい演奏のバックに浮遊感漂うシンセの音がずうっと流れていて、中近東的な雰囲気の中に宇宙的とでも言えばいいのか何とも不思議なトリップ感。
5曲目の「A Sprinkling Of Clouds」も4曲目同様に浮遊、浮遊。スペース・サイケデリック・ロックと言われる由縁、ここにありか。
3〜5曲目は聞けば聞くほど洗脳させられる感じで、Daevid Allen故に麻薬的。(失礼・・・)
で、6曲目でふと我に帰る、って感じの危ない作品に仕上がっている。
7、8曲目と10分超の大作2曲で締められ聴き応え充分。
いろんな意味で飛んでみたい人?にはお勧めの1枚である。
カンタベリーなのにフランスのバンド「GONG」。
解説によってはイギリスのグループになっているものもあるが、御大グループSoft MachineのギタリストDaevid Allenが麻薬でイギリスを追放され、フランスで結成されたからフランスのバンドということになっている。メンバーには確かにフランス人も在籍しているが、中身はイギリスである。でもDaevid Allenは確かオーストラリア出身だったような・・・。
さておき、そんなバンドの大傑作の誉れ高い1975年発表の5作目、「Radio Gnome Invisible 三部作」の完結編「YOU」。
内容は前菜の1、2曲目はユーモア的な味付けで楽しく仕上げているが、3曲目からジワジワと本来の姿が見えだし、メインディッシュの4曲目「Master Builder」でドカーンと。激しい演奏のバックに浮遊感漂うシンセの音がずうっと流れていて、中近東的な雰囲気の中に宇宙的とでも言えばいいのか何とも不思議なトリップ感。
5曲目の「A Sprinkling Of Clouds」も4曲目同様に浮遊、浮遊。スペース・サイケデリック・ロックと言われる由縁、ここにありか。
3〜5曲目は聞けば聞くほど洗脳させられる感じで、Daevid Allen故に麻薬的。(失礼・・・)
で、6曲目でふと我に帰る、って感じの危ない作品に仕上がっている。
7、8曲目と10分超の大作2曲で締められ聴き応え充分。
いろんな意味で飛んでみたい人?にはお勧めの1枚である。
最近のコメント