Mahavishnu Orchestra2010/11/09 21:16

 前回名前を出したので、せっかくだから、というか今更ながら紹介。

一応アメリカのジャズロックグループ「Mahavishnu Orchestra」の傑作の誉れ高き1972年発表の2nd「Birds Of Fire」。
ギターはTony Williams Lifetimeに参加後、Miles Davisのグループで一躍名を馳せた周知のイギリス人ギタリストJohn Mclaughlin。
ベースのRick Lairdはアイルランド、キーボードJan Hammerはチェコスロバキア、ドラムBilly Cobhamはパナマ、ヴァイオリンのJerry Goodmanは、やっとアメリカ出身と、多国籍群グループ。リリースがアメリカだから一応アメリカのグループ、なのか?

内容は全てインストロメンタルで、なんと言っても1曲目のタイトル曲「Birds Of Fire」が攻撃的。ジャズ、プログレ、ハードロックの要素を併せ持つ名曲。
以降の曲もジャズっぽかったり、アバンギャルドだったり、スパニッシュっぽかったりとバラエティ。

一般的にジャズロックの名盤ベスト10には必ずと言っていい程顔を出す当アルバム。
一聴の価値有りということで。

因みにMahavishnuはMclaughlinのファーストネーム、は余談。

水谷公生2010/11/24 01:34

 そういえば日本は紹介してなかった・・・って事で、
知る人ぞ知るギタリスト水谷公生のソロアルバム、1971年発表のたぶん唯一作「A Path Through Haze」。
そのゲストミュージシャンというと、ベース寺川正興、ドラム猪俣猛のジャズ界の大物リズム隊を従え、同じくジャズ界からキーボードに佐藤允彦、更には後に水谷とデュオを結成する柳田ヒロが参加等々、本人同様知る人ぞ知るの錚々たるメンバー。
驚かされるのはその内容のクオリティである。1971年の日本でこんなアルバムを作っていた事にとにかく驚かされる。

で、内容はと言えば1曲目アルバムタイトル曲の「A Path Through Haze」。浮遊系プログレの好きな人にはお薦めの名曲。
2曲目「Sail in the Sky」はSoft Machineを彷彿させるカンタベリーっぽいこれ又名曲。
等々、以後の曲も安心して聞けるジャズロック寄りの曲が粒揃い。

とにもかくにも日本のプログレ、ジャズロックを語る上で絶対に外してはいけない1枚かと。
でも、当時の日本ではどのくらい受け入れられていたんだろうな・・・。