Finch2010/09/03 22:33

 久々に王道的プログレ。と言っても知名度は・・・。
オランダの「Finch」、1st「Glory Of The Inner Force」。
一般的にはジャズテイストな完成度が高い3rd「Galleons Of Passion」が高評価だが、ここではあえて多少荒削りでプログレ色の強い1stを。

アナログ版は10分前後の曲が4曲(CDではボーナス曲が2曲追加)、全てインスト。
で、1曲目から変拍子、転調の連続。シンバルのカーン、カカカカカーン、カカカカカーン・・・は、プログレには馴染みの音。
更にギターとキーボードがメロディ部を攻めまくるも、途中叙情的な部分も持ち合わせ聴き応え充分。
簡単に言えば、ヴォーカルのいないYES的でもあるが、それはご愛敬。
イギリスのプログレの次は・・・って思ってる方には、是非お薦めの1枚である。

Kultivator2010/09/24 01:33

 久々に紹介は、チョッとマニアックなアルバム。
スウェーデンの「Kultivator」1980年発表唯一作「Barndomens Stigar」。
因みに「Kultivator」は日本語の「耕耘機」。なぜ耕耘機・・・。

曲調は全体にアヴァンギャルド寄りの攻撃的なカンタベリー系といったような何とも形容の難しいジャズロック。
幾度となく言っているが、こんな曲調の時は全てプログレとジャンル分けされる。

内容はといえば、とにかく演奏が絶品。安っぽい表現だが、「カッコイイ!」の一言。
プラス、女性ヴォーカルが更に味を豊かに。
なぜ、こんないいグループが1枚で解散してしまうのか非常に残念である。
それぞれのメンバーの個性がぶつかる為か、このようなテクニカルなグループには何かありがち。
それはアマチュアでも、更には会社でも・・・か?
そんな事はさておき。

1曲1曲の解説はあえて割愛。
一般的にはあまりお薦めできないが、カンタベリー、ジャズロックが好きな方は、このジャケットを見かけたら買い!
自分的ベスト10に入る大傑作!!(あくまでも自分的にです)

Stackridge2010/09/29 23:32

 最近になって、やっと涼しくなり、そんな事で自分的に秋らしい一枚を。
よく田舎のビートルズと比喩?揶揄?されるイギリスの「Stackridge」。1976年発表の5枚目「Mr. Mick」。
プログレファンの間では「Stackridge」は「プログレにあらず」と言われ、更にはこの「Mr. Mick」は、Stackridgeファンからも過去アルバムに比べ人気が低い。
思うに、ポップ色とプログレ色を均等に併せ持つが故に、中途半端に感じられてしまうのではないかと。
しかし、自分的には非常に完成度が高く、最高傑作と言ってもいい程大好きなアルバムである。
田舎もののせいか、歳のせいか、なんか落ち着くのよね〜。
特に2曲目のインスト「Breakfast With Werner von Braun」はず〜っと流していたい1曲。
更には次の3曲目「Steam Radio Song」はドラム、ベース、ギター、ヴォーカルのアレンジ、バランスが絶妙の名曲!

等々、どんな人に薦めていいのか分からない名盤、迷盤?って事で。