Renaissance2010/05/22 13:51

 マイナーなアルバムが多いので、ここらで超メジャーなイギリスのグループ「Renaissance」。
しかし、1971年発表の2作目「Illusion」って・・・。

伝説のグループ「The Yardbirds」のヴォーカル「Keith Relf」が作ったグループである。
「Renaissance」といえばヴォーカルは「Annie Haslam」が一般的。特に4th「Ashes Are Burning(邦題=燃ゆる灰)」はプログレの名盤として必ずと言っていいほど紹介される程。
当アルバムは、そんな大売れする前のアルバムで、ヴォーカルは「Keith Relf」の妹「Jane Relf」。兄が1stで抜けたからなのか、妹もこの2ndで脱退。
その後、当アルバムのタイトルである「Illusion」をグループ名にし活動を開始するのだが、なんか意味深・・・。
そんな「Jane Relf」、「Annie Haslam」の影に隠れて紹介されることは少ないが、負けず劣らずの自分的には大好きないい声である。
アルバムの内容は、ジャジーかつクラシカル、更にはフォークっぽいところもあり、全体的に漂う翳りはこれぞ70年代ブリティッシュ。実際は、サポートをたくさん採用してやっとリリースした作品で、へたをすればお蔵入りになっていたかも、っていういわく付きのアルバムの様である。
しかし、その出来映えはその後の華やか且つ壮大な「Renaissance」とはひと味違う非常にいいアルバムに仕上がっている。
特に5曲目「Face Of Yesterday」はノスタルジックで切なくなる名曲。
更にラスト6曲目、15分近い「Past Orbits Of Dust」。第1期を締めるにふさわしいジャズロックの大作。
第2期のポップな感じがいまいちと思っている人にはこちらがお薦めである。

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