Amon Düül II2010/02/13 14:57

 女性ヴォーカル絡みでもう一枚。
チョッと有名どころでドイツの「Amon Düül II」、1970年の作品「Yeti」。
女性ヴォーカルとは言っても、あくまでも演奏中心でいわゆる歌ものではなく、前に出たり出てこなかったり。でもって、たまに男性ヴォーカルが出てきたりと。
しかしそのミステリアスで半ば不気味な声は印象的で、この曲にはこの声、またはこの声にはこんな曲、と思わせるぐらいそれらは相互関係にあり楽曲の完成度を更に高めているような気もする。
 
 内容は頭から「Soap Shop Rock」の4部からなるメドレーで約14分の大作。ヴォーカルは男女二人で、歌っているのか唸っているのか・・・。
かと思うと6曲目「Archangels Thunderbird」、女性ヴォーカルも不気味さを少し押さえて?ちゃんと歌ってる。で、曲もかっこよくいう事ナシ!
終盤はアルバムタイトルの「Yeti」が約18分、その後も6分、9分と立て続けのインプロヴィゼーション3曲で締め。
 サイケデリックであり、少しプログレっぽくもあり、浮遊感あり、エスニック感ありと曲調は様々だが全曲を通して聴く事でしっかりとまとまった1枚である事がわかる。
 
 また、ジャケットはまさしくアルバムの曲調を表現したデザインで、ジャケ買いする方にはお薦めの1枚である。